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2018年5月29日火曜日

【★ 「降霊会の夜」を聴いた】

Audible で「降霊会の夜」を聴いた。
2012年、浅田次郎の小説だ。

ミセス・ジョーンズが生霊や死霊を呼び寄せる催しが降霊会だ。

前半は主人公が子供の時の友達に関するもの。
後半は主人公が学生時代の友達に関するもの。

最初はかなり退屈だけど、途中からどんどん話が深みに入っていく。

さすが浅田次郎、面白い!
途中でやめられなくなった、まだ終わっていないけど。

結論:これは聴くべきだ。

2018年5月27日日曜日

【★ 民話の構造つづき】

昨日はロシアのウラジミール・プロップによる民話の構造解析に触れた。
ロシアの民話はすべからく7種類の登場人物と31個の機能(モジュール)でできている、ということだ。

本日は北米先住民族の民話を解析したアラン・ダンダスに触れる。
ダンダスは北米先住民族の民話においてもロシアと同じような構造があることを見出した。ただし、解析については少し発展させている。

ダンダスは「モチーフ素」というものを提唱している。
つまり、
〇 欠乏と解消
〇 課題と達成
〇 禁止と違反
〇 欺瞞と成功
〇 結果と脱出の試み
といったペアだ。
これらのモチーフ素が組み合わさって物語ができる。
さらに複雑なものとして、
〇 禁止、違反、結果、脱出の試み
〇 欠乏、課題、達成、解消、禁止、違反、結果
となっているものもあるらしい。

こちらの方がかなり実用的な気がする。

今回も「民話の形態学って何?」を参考にした。

結論:これはもう民話を書くしかない!

シャーマンのイラスト




2018年5月26日土曜日

【★ 民話の構造】

Audible で内田樹氏の話を聴いていた。
すると面白い一節があった。

ロシアのウラジミール・プロップによる民話の収集・分析だ。
なんと、民話には共通した構造があるそうだ。
〇 登場人物は7種類
〇 話の始まりは家族の1人が居なくなる
〇 ストーリーは31の機能(ステップ)からなる

7種類の登場人物は、主人公、 王様(主人公を派遣する者)、王女、魔法の手段の贈与者、 援助者、敵対者、にせの主人公、だそうだ。

また31の機能は、以下の通り
予備的状況 (1) 年長者の不在 (2) 禁止 (3) 禁止の侵犯 (4) 敵対者の質問 (5) 情報の提供 (6) 奸計 (7) 主人公の協力
展開 (8) 加害行為または欠落 (9) 仲介 (10) 反撃の始まり (11) 主人公の出発 (12) 魔法の手段の贈与者の最初の機能 (13) それに対する主人公の反応 (14) 魔法の手段を手に入れる (15) 主人公の移動 (16) 敵対者との闘争 (17) 主人公が印を受ける (18) 勝利 (19) 不幸または欠落の回復 (20) 主人公の帰還 (21) 主人公が追跡される (22) 助かる (23) 主人公がこっそり到着する (24) にせの主人公がうその主張をする (25) 難問 (26) 難問の解決 (27) 主人公が識別される (28) にせの主人公の発覚 (29) 主人公の変身 (30) 処罰 (31) 結婚
ということらしい。

「民話の形態学ってなに?」というタイトルで専修大学のホームページに出ていた。

このような構造を知ると、いくらでも物語を作れそうだ。

結論:いっちょう、民話でもつくるか!

デュラハンのイラスト


2017年12月9日土曜日

【★ 「失われし街」を聴いて】

「失われし街」というのは、水城 雄 という人の小説だ。なんかタイトルがカッコいいので、Audible で聴いた。

感想は?
うーーーーん、ちょっと苦しい。

背景の音楽も、語り口も、内容も。
どれもちょっと苦しい。

水城さん、ゴメン!

このタイトルで、自分だったらどんな小説を書くか。ちょっと考えてみた。


【失われた街】

ちょっとだけタイトルをひねった。全く同じというのもマズイからね。

まず、舞台だ。
現代日本の新興住宅街。新興といっても10年か20年は経っている。だから適度に古ぼけ、街としての機能は整っている。

次に主人公だ。
大したことのない日本人の若者を置いとこう。20代半ばのニートということにしておこうか。早くも自分の人生を諦めてしまっている、そんな若者。

幸か不幸か、知り合いの知り合いがニートをやっている。モデルになってもらおう。

そして、その若者が迷い込んだのが失われた街だ。1人暮らしのニートなので、失踪しても誰も気づかない。

若者はいつのまにか見知らぬ街を歩いていた。スマホなんて気の利いたものはとうに手放している。だからGPS機能で位置確認する事もできない。

歩き疲れた若者は、店で道を尋ねることにした。
そうそう若者の性別を設定しなくてはならない。
男だ。十人並の容姿の男。
この表現は男にも使うのかな、まあいい。

若者が入ったのはパン屋さん。可愛らしい女の子が出てきた。年の頃は二十歳くらいだろうか。

「いらっしゃいませ」
「あの」
「はい、なんでしょうか?」
「ちょっと、ええっと」

長らく引きこもっていたせいか、言葉がうまく出ない。

「よかったら試食しませんか?」
「あ、はい」

普通、パン屋の試食といえば親指の頭ほどだろう。でも、ここは違った。バスケットには握りこぶしの半分くらいの色々な種類のパンが入っていた。ちょっと食べてみて初めて、ものすごく空腹になっていることに気づいた。

「いくつでもどうぞ」
「すみません」

ついガツガツと、2つも3つも食べてしまった。気がつくと目の前に紙コップに入ったコーヒーが差し出されている。さすがに手を伸ばしかけて躊躇った。

「よかったらコーヒーもどうぞ」
「あ、ああ」

おそれいりますとか、かたじけないとか、もうちょっと気の利いた台詞が欲しいところだ。でも、長くニートをやっていると絶望的にボキャブラリーが減ってしまう。

ちょっと書くつもりが長くなってしまった。続きのストーリーを思いついたら、続きを書きます。

結論:「失われた街」連載小説開始!