「失われし街」というのは、水城 雄 という人の小説だ。なんかタイトルがカッコいいので、Audible で聴いた。
感想は?
うーーーーん、ちょっと苦しい。
背景の音楽も、語り口も、内容も。
どれもちょっと苦しい。
水城さん、ゴメン!
このタイトルで、自分だったらどんな小説を書くか。ちょっと考えてみた。
【失われた街】
ちょっとだけタイトルをひねった。全く同じというのもマズイからね。
まず、舞台だ。
現代日本の新興住宅街。新興といっても10年か20年は経っている。だから適度に古ぼけ、街としての機能は整っている。
次に主人公だ。
大したことのない日本人の若者を置いとこう。20代半ばのニートということにしておこうか。早くも自分の人生を諦めてしまっている、そんな若者。
幸か不幸か、知り合いの知り合いがニートをやっている。モデルになってもらおう。
そして、その若者が迷い込んだのが失われた街だ。1人暮らしのニートなので、失踪しても誰も気づかない。
若者はいつのまにか見知らぬ街を歩いていた。スマホなんて気の利いたものはとうに手放している。だからGPS機能で位置確認する事もできない。
歩き疲れた若者は、店で道を尋ねることにした。
そうそう若者の性別を設定しなくてはならない。
男だ。十人並の容姿の男。
この表現は男にも使うのかな、まあいい。
若者が入ったのはパン屋さん。可愛らしい女の子が出てきた。年の頃は二十歳くらいだろうか。
「いらっしゃいませ」
「あの」
「はい、なんでしょうか?」
「ちょっと、ええっと」
長らく引きこもっていたせいか、言葉がうまく出ない。
「よかったら試食しませんか?」
「あ、はい」
普通、パン屋の試食といえば親指の頭ほどだろう。でも、ここは違った。バスケットには握りこぶしの半分くらいの色々な種類のパンが入っていた。ちょっと食べてみて初めて、ものすごく空腹になっていることに気づいた。
「いくつでもどうぞ」
「すみません」
ついガツガツと、2つも3つも食べてしまった。気がつくと目の前に紙コップに入ったコーヒーが差し出されている。さすがに手を伸ばしかけて躊躇った。
「よかったらコーヒーもどうぞ」
「あ、ああ」
おそれいりますとか、かたじけないとか、もうちょっと気の利いた台詞が欲しいところだ。でも、長くニートをやっていると絶望的にボキャブラリーが減ってしまう。
ちょっと書くつもりが長くなってしまった。続きのストーリーを思いついたら、続きを書きます。
結論:「失われた街」連載小説開始!
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