2018年5月26日土曜日

【★ 民話の構造】

Audible で内田樹氏の話を聴いていた。
すると面白い一節があった。

ロシアのウラジミール・プロップによる民話の収集・分析だ。
なんと、民話には共通した構造があるそうだ。
〇 登場人物は7種類
〇 話の始まりは家族の1人が居なくなる
〇 ストーリーは31の機能(ステップ)からなる

7種類の登場人物は、主人公、 王様(主人公を派遣する者)、王女、魔法の手段の贈与者、 援助者、敵対者、にせの主人公、だそうだ。

また31の機能は、以下の通り
予備的状況 (1) 年長者の不在 (2) 禁止 (3) 禁止の侵犯 (4) 敵対者の質問 (5) 情報の提供 (6) 奸計 (7) 主人公の協力
展開 (8) 加害行為または欠落 (9) 仲介 (10) 反撃の始まり (11) 主人公の出発 (12) 魔法の手段の贈与者の最初の機能 (13) それに対する主人公の反応 (14) 魔法の手段を手に入れる (15) 主人公の移動 (16) 敵対者との闘争 (17) 主人公が印を受ける (18) 勝利 (19) 不幸または欠落の回復 (20) 主人公の帰還 (21) 主人公が追跡される (22) 助かる (23) 主人公がこっそり到着する (24) にせの主人公がうその主張をする (25) 難問 (26) 難問の解決 (27) 主人公が識別される (28) にせの主人公の発覚 (29) 主人公の変身 (30) 処罰 (31) 結婚
ということらしい。

「民話の形態学ってなに?」というタイトルで専修大学のホームページに出ていた。

このような構造を知ると、いくらでも物語を作れそうだ。

結論:いっちょう、民話でもつくるか!

デュラハンのイラスト


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