メリル・ストリープとトム・ハンクス主演の映画「ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書」を観た。
良かった!
ジャーナリズムとはこうあるべきだと思った。
あらすじはこうだ。
国家機関からベトナム戦争に関する最高機密文書が持ち出された。アメリカ政府は勝ち目のないと分かっている戦争を戦っている。にもかかわらず地球の裏側に大勢の若者が送り込まれていたのだ。この文書をニューヨーク・タイムスがすっぱ抜いた。直ちに政府はこれを犯罪だと主張し、裁判所によって掲載差し止めが命令される。当時、ワシントンD.C.の1ローカル紙だったワシントン・ポストも機密文書の残りの部分の入手に成功した。果たしてこれを記事とするのか否か、自殺した夫を継いで社主になったキャサリン・グラハム(メリル・ストリープ)に決断が委ねられる。
1970年代の雰囲気、特に新聞社のオフィスや輪転機の描写がリアルだ。また、記事の掲載を巡る法律的なせめぎあい、女性の社会進出、新聞社の株式上場など、よく描かれている。
なんといっても素晴らしいのは、記事掲載によって上場したばかりの株が暴落するかもしれない、新聞社の閉鎖に至るかもしれない、もしかしたら社主をはじめ記者たちが収監されるかもしれない、という状況の中で掲載を決断した事だ。ジャーナリズムとはそういうものだと思う。
そういえば、昔、プレイム事件に関連してニューヨークタイムスのジュディス・ミラー記者が取材源秘匿を貫いて収監されてしまったことがあった。新聞記者やってるのもの命懸けだ。ちなみに、この事件は「フェア・ゲーム」や「ザ・クリミナル 合衆国の陰謀」というタイトルで映画化されている。前者はプレイム事件そのもの、後者はジュディス・ミラー記者をモデルにしたものだそうだ。
結論:「モリカケ」も「山口メンバー」も、僕にとってはどうでもいい。
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