仕事柄、時々裁判所に行く。
傍聴もする。
証人尋問のやり取りが面白い。
たとえば被告(証人)とその弁護士(代理人)はこんな感じ。
代理人 「その時、証人はどうしたのでしょうか?」
証人 「私は~しました」
代理人 「それは、原告のためにした事ですね」
証人 「その通りです」
代理人 「にもかかわらず、思うような結果が出なかったのですか」
証人 「いえ、私は満足すべき結果だったと認識しています」
代理人 「結果は良かったのに原告は不満に思ったのですか?」
証人 「そうなんですよ。私には理解できません」
代理人 「それはさぞや心外なことでしょう!」
おいおいおい、知ってて訊くなよ。
まるで初めて聞いたみたいな顔をして。
何回も練習したんだろ。
そう言いたくなる。
デキ試合と分かっていても思わず身を乗り出して聴いてしまう。
上手い物語には説得力がある。
演劇やテレビドラマが廃れないわけだ。
結論:上手い物語には人を動かす力がある
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