副題が「潜在能力を活かせない『日本病』の正体と処方箋」とある。
アトキンソン氏は元ゴールドマン・サックスのアナリスト。
彼によると、日本は先進国でもっとも生産性が低い。
そしてもっとも貧困率が高い。
そのことを客観的データをもって冷静に証明している。
日本が経済大国に見えるのは単に人口が多いから。
日本の1人あたりGDPは世界で27位。次は韓国。
高齢化の影響を補正した労働人口1人あたりGDPでも先進国の17位、次がギリシア。
韓国はともかくギリシアと同程度とは!
さらに。
日本の1人あたり輸出額は44位、次はトルクメニスタン。
耳が痛い!
何故そんなことになったのか?
彼は国家を含めた経営者のミス、と断言している。
つまり、これまで日本は真面目に生産性向上策に取り組まなかった。
なんとかしようとしても、日本では改革を嫌う文化がある。
そして、根拠なき楽観主義がはびこっている。
ケチョン、ケチョンだ。
では、どうすればいいのか?
日本の潜在力を活かしきっていないのが問題。
なので、するべきことは以下の通り。
〇 女性の活用。
〇 科学的な分析に基づいた日本経済の立て直し。
〇 1人1人の生産性をあげる。
してはならないことは以下の通り。
〇 マスコミの論調に影響される。
〇 世論に流される。
〇 安直な移民導入政策.
「生産性」という言葉が具体的に何を指すのか。
それを読み取れなかったが、買って損のない本だと思う。
日本の現状をみつめるのにぴったり。
結論:日本の経済は無茶苦茶。基本に戻って国家を立て直そう。
アマゾンでは「ビジネス・経済」ジャンルの14位になっていました。
やはり、売れているんですね。
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